最近YoutubeでアニメのキャラクターをAIで実写化してみた系の動画が流行っています。
どのようにしてやっているのか気になって調べてみたところ、Artbreederというサイトで出来るとのことでした。
私も試しにこのArtbreederを使ってアニメキャラの実写化をやってみたので、その方法などをご紹介します。
※サイトが既にアップデートされていて、使い方が少し変わっているので、最新版の解説も書いています。
Artbreeder(アートブリーダー)の スマホ&PCでの使い方 - まさブ
Artbreederとは
ベースとなる画像と、他の画像を組み合わせたり、パラメーターを調整(人物であれば、年齢や人種など)することで、新たな画像をAIが生み出してくれるアートに特化したAIサービスです。
アニメキャラクターをリアルな人間風にするのはその中の「 Portraits(肖像画)」というモードですが、それ以外にも「Landscapes」(景色)、「Anime Portraits」(アニメの肖像画)といったモードがあります。
利用料金
アニメキャラクターを実写化する場合は、まずそのアニメキャラクターの画像をアップロードしなければいけません。
そのアップロード数には制限があり、無料でできるのは3枚まで、たくさんの画像をアップロードするなら有料の契約が必要となります。
下の価格表のように月8.99ドルのStarter で月に80枚が限度となっています。それ以上となると18.99ドルで300枚、38.99ドルで無制限のアップロードが可能となっています。
アニメキャラの実写化
さて、実際にアニメキャラクターを実写化する流れについてご紹介です。
画像のアップロード
1. まずはトップページの右上にあるCreateから、Portrait>uploadと選択してアニメキャラクターの写真をアップロードします。
今回、例として実写化するのはこの男、ワンパンマンのサイタマです。
2. Uploadのところで、この画像を選択してアップロードを行います。
この後、AIの処理が完了するまで少し時間がかかります。(数十分程度)
3. AIの処理が完了したら、Profile(トップページ右上で選択)>Uploadedに、ベースとなる画像が現れます。
このベースとなる画像は、抽象画のようなものになっているので、ここからパラメーターをいじって、リアルな人物として行きます。
リアルな人物風にするパラメーター調整
私が使ったパラメーターはこんな感じです。
- リアルな人物風にするためにChaosを0.3
- 女性になっていたため、男性にするためGenderを1
- アジア系にするため、Asiaを1
- リアリティーを出すためArtを-2
完成
そして完成したのがこちらの画像。
髪がある(笑)
いろいろ他のパラメーターをいじってみたのですが、結局スキンヘッドにすることは私には出来ませんでした。
しかし顔全体を見ると、うまく特徴をとらえているような気がしますね。
Artbreederで出来ないこと
一度やってみるとわかりますが、いろんなパラメーターがあるものの、ヘアスタイルをはじめ、融通の効かないところも結構あるようです。気がついたところを挙げると
髪の長さ
髪の長さのパラメーターはあるのですが、調整が難しく、短くしようとしたり、坊主にしようとすると、顔年齢も変わってしまったりと、なかなか調整が難しいです。
髪の色
黒やブロンドといった一般的な色であれば対応することはできますが、アニメキャラクターには青や緑といった珍しい髪色のキャラクターがいます。そういった色には対応していないので、再現することが出来ないと思います。
傷やタトゥー
アニメキャラクターって、顔に傷や痣やタトゥーがある人物がいますよね。そういったものは、このアートブリーダーで自動的に再現されることはありませんし、パラメーターもありません。
まとめ
最初は、このサイトでアニメキャラクターの画像をアップすれば、Youtubeで見られるようなアニメキャラをリアルにしたような人物の写真が自動的に出てくるのかと思っていましたが、イメージを近づけるために、かなり自分でパラメータを調整することが必要でした。
みんなが「わかる!」って言いたくなるようなリアルな写真を作るには、その人のパラメータを調整するセンスも必要になると思います。
また、このサイトのみでは上記のように出来ないことが多々あるので、アニメキャラによくある、カラフルな髪の毛や傷、タトゥー、装飾品といったものを付けたいと思えば、出来上がった画像を使って、Photoshopなど他の画像処理ソフトで加工する必要があります。
※アニメキャラクターの背景を切り抜けるサイトもご紹介してます。
以上、今回は参考までにアートブリーダーについて、ご紹介しました。
それでは。