投資系Youtuberとして有名な高橋ダンさんの動画を見ていると、たまに出てくる相関係数について調べてみました。
高橋ダンさんが使用しているトレーディングビューというチャートツールで標準機能としてついているこの相関係数。トレードでは、あるチャートと他のチャートの相関性を見るものですが、詳しく見てみましょう。
トレーディングビューで相関係数を表示する
トレーディングビューで相関係数を表示するにはまず、インジケーターのアイコンをクリックします。
そして検索窓で「相関係数」または「CC」と入力すると出て来ます。
星アイコンをクリックしてお気に入りにしておくと、後々検索しなくても、お気に入りのインジケーターとして表示されるので便利です。
「相関係数」選択して適用をすると、このようにチャートの下に相関係数が表示されます。
相関係数の設定をする
相関係数の設定をするには設定アイコンをクリックしましょう。
するとこのような設定ウィンドウが開きます。
「シンボル」は現在表示しているチャートと相関性を見る別のチャートを選択出来ます。
(この例ではユーロドルを選択しています。)
「ソース」は各ローソク足のどの価格を使って相関係数の計算を行うかということです。
「期間」は各ポイントの相関係数の値をどこまで遡って計算するかということです。
そもそも相関係数とは
難しい計算式等は置いておいて、トレードに使うという観点から、相関係数がどういうものか見ていきます。
相関係数は2つのチャート、例えばナスダックのチャートとユーロドルのチャートの間にどのくらい相関関係があるか(どのくらい同じように動いているか)を示しています。
相関係数は最小値を -1 、最大値を 1とする係数で、端的にいうと1に近いほど相関性が高い-1に近いほど逆相関性が高いとなります。
(チャートを見てもの相関係数が -1 から 1 間で動いていることが分かりますね)
相関係数がどの程度の値なら 2 つのチャートの間に相関があるのか、という明確な基準は決まっていませんが、おおよそ次のような基準がよく用いられています。
- 1〜0.7 なら強い相関性がある
- 0.7〜0.4 なら相関性がある
- 0.4〜0.2 なら弱い相関性がある
- 0.2〜-0.2 ならほとんど相関がない
- -0.2〜-0.4なら弱い逆相関性がある
- -0.4〜-0.7 なら逆相関性がある
- -0.7〜-1 なら強い逆相関性がある
相関係数をどうトレードに利用する?
私はトレードにおいて相関係数は基本的に参考程度とするものだと考えています。
相関係数の設定のところで「終わり値でいいのか?期間は20でいいのか?」など細かいことが気になる方もいると思いますが、参考程度のものなので、細かいことにはこだわる必要はないと思っています。
さて、参考値としてどのように、利用するか、人それぞれの方法があると思います。
私の場合は、例えば、下のチャートではナスダックとユーロドルの関係性を見ていますが、下落局面に入ってからかなり高い相関性が見て取れます。
これからも更にユーロドルが下落すると予想した場合、ナスダックも下落することも推測できます。ここで一般的に為替より株価の方が値動きいため「ナスダックを売った方が儲けが大きかもしれない」という考え方も出来ますし「株の方が上昇要因がない、またはテクニカル的にも弱いからナスダックを売る方が安全だ」という考え方もできます。
そんなふうに上がるか下がるかということを考えるツールというよりも、どの銘柄にトレードすればもっと優位性が高く、トレードが出来るのかという観点から使う事が理想なのではないかと思います。
以上、ご覧いただきありがとうございました。